お尻の色素沈着
実はここ一年半、地道に週一体を鍛えています。やっと少しずつ効果がでてきたのか、「お尻の形、変わってきましたよ!座った時に座骨を感じるようなったりしてませんか?」と言われました。そんな会話の中でふと、お尻の色素沈着を気にされてくる方はほとんど座骨のところの色素沈着だなぁと。
色素沈着は日焼け、外傷、摩擦などの炎症を起こす様々な要因により、メラニン色素を作る色素細胞が活性化し、メラニン合成をする酵素活性が高まりメラニン色素が増加することで起こります。
生活習慣、生活環境を聞いてみると、摩擦、圧迫などの炎症を起こす事が長期的に起こっている状況(お仕事などで坐位で過ごすことが多いなど)、短期的に強い炎症を起こす刺激が加わること(坐骨に強い圧力が加わるトレーニングなど)が要因になっています。またどちらかというと体型は細身の方であったり、年配の方に見受けられます。
対処としては、固い処に座る時はクッションやトレーニングの際はヨガシートなどを使用する、適度に態勢を変えるようにしてください。
色素沈着は体のどの部位にも起こります。相談で多い部位は肘、膝、足首。色素沈着と同時に角化も伴っている場合が多いので(意外なところで足趾背:これはヒールを履かれている女性に多い)、掃除、仕事、正座など慢性的にその部位が当たって刺激を受けていると考えらます。それから目周り。アレルギー性結膜炎、花粉症で目がかゆく擦っている、普段の洗顔、スキンケア、化粧行為で肌に触れる際力が入りすぎて擦ってしまっていたりします。
色素沈着の治療はまずは摩擦などの刺激を減らすことが大前提で、美白剤(ハイドロキノン、トラネキサム酸)の外用、ビタミンCやトラネキサム酸の内服、角化がある場合は尿素製剤の外用を併用したりします。また擦りすぎて炎症(湿疹)を起こしてしまっている場合は炎症の治療も必要になります。
クリニックのスタッフは休憩室の椅子(座面が固いタイプ)に座っているとお尻が痛くなるようでタオルを敷いていますが、私はタオルなしで大丈夫(^-^;。まだまだトレーニングを頑張らねば!