石橋特別顧問のブログが始まりました!
いよいよ当クリニックの石橋特別顧問のブログが始まります。
服部院長のブログとは一味異なる皮膚科学のアカデミックな話題をわかりやすく皆様にお話させていただく予定ですので、どうぞお楽しみに。
なお、石橋特別顧問は、原則として「毎月、第1、第3火曜日の午前中の保険診療」を担当しています。
皆さん今日は! 南青山皮膚科スキンナビクリニック特別顧問の石橋です。ご承知と思いますが当クリニックは約3年前、主に美容皮膚科的観点から、皮膚の状態についてお悩みの方々に、良き相談相手となり、その改善に心のこもったナビゲイターとしてお役に立てればとの思いから、株式会社資生堂のご後援の下に、医療法人財団花椿会が開設したものであります。
従って、主力は美容を念頭に置いた皮膚科的治療・処置にありますが、それには当クリニック院長の服部 英子先生を中心とした優秀なスタッフに当って頂いております。お蔭様で当院の対応について、徐々にではありますが、ご利用の皆様から高いご評価が頂けてきたようで、心から有難く、感謝申し上げる次第であります。
ただ、美容的処置といいましても実際には基盤に、年齢や日光による病態、或いは他の基礎疾患等が合併・存在する場合も少なくありません。また、地域医療に貢献するという立場からも、近隣の方々の美容とは離れた皮膚状態の悩みにも、その解消にお手伝いできればとの考えも起こってまいります。
そうしたことで、昨年夏から、特に一般の皮膚疾患でお悩みの方々に、1人の助っ人として、当クリニックの、主に保険医療の提供に参加させて頂いております。前置きが大変長くなりましたが、そういったことで今回私自身がブログに参加することになりました。私は大学を卒業して約50年になりますが、その間ほぼ皮膚科学・皮膚科診療一筋の生活を過ごして参りました。今回、その過程で得られた知識や経験を中心にお話が出来ればと思っています。
<皮膚は内臓を映す鏡>
皮膚という臓器は外から誰でも簡単に観察したり、触れたりすることができる、見慣れた臓器ですが、実はそれだけにまだ知られない未知な機能を沢山備えています。古くから“内臓を映す鏡”とも称され、その変化によって全身の状態が分かることも少なくありません。最近はその構造や機能に関し次々と新しい発見があって、特に、外からの異物侵入に対する免疫防御機構の第一線臓器として、その存在は今までの認識を一変させています。そういうことで、私自身現在も新しい研究成果の追加がある度に、胸を躍らせているところです。ちなみに、最近話題の、皮膚細胞からiPS細胞を作るという、山中伸弥教授(京都大学)の素晴らしいご研究には、我がことのように感激した次第です。
<これからの予定>
このブログでは皆様方に皮膚の生物学や、その病的状態、そして治療について、最近の進歩の一端をご披露申し上げ、併せてそれ等に対する私自身のコメントを添えさせて頂こうと思っています。話題の順序は不同ですが、さしあたり最初は社会的に広く知られたアトピー性皮膚炎にさせて頂くことにします。次回から始めますがどうぞご一緒にお楽しみ下さいますようお願い申し上げます。