日焼け止めの使用ポイント
蒸し暑い日が続いていますね。今年は例年になくあせもになって来院される患者さんが多くいらっしゃいます。そして、毎年ですが日焼けによるトラブルの方も。
夏休みでお出かけの機会も多いと思いますので、いま一度日焼け止めの使用ポイントをお話させていただきます。
ポイント1:日やけ止め(サンスクリーン剤)の使用量を守りましょう!
例えば顔に使用する場合
- クリームタイプの日焼け止め バール粒1個分
- 乳液タイプの日焼け止め 1円硬貨1個分
- 皆さん1円玉の実際の直径は1.2cmと以外に大きいです。
ポイント2:塗り残しやすい部分
鏡を見て日焼け止めを塗るので正面はしっかり塗れていますが以外に塗れていないのはフェイスライン(特にサイド)と目の際です。フェイスラインはそのまま首も日焼け止めを塗ると塗り損ねないですよ!
ポイント3:BBタイプの日やけ止め(サンスクリーン剤)の落とし穴!
日焼け止め効果とファンデーション効果を期待して使用しているわけですが、BBタイプはファンデーションのように肌トーンに対して細かく色のタイプがあるわけではありません。ですので、推奨する使用量を使うと白浮きしたり、濃くなったりするとのことで肌に塗った時の色を基準に使用量を調整して使用している方が多くいます。推奨使用量より少なく使用しています。そうすると本来記載されている紫外線効果は期待でませんので、塗ってるつもりなのに思いのほか日焼けをしているという事になってしまいます。BBタイプの日焼け止めをファンデーションとして使用する場合は、その前に透明タイプの日やけ止めをしっかり塗ることをお勧めします。
ポイント4:同じSPF、PA値の日やけ止めでも効果に差があります!
SPF50、PA+++~++++の日やけ止めを使っているから大丈夫と思っていませんか?同じ数値の日やけ止めでも光に対する安定性により、経時で紫外線防御力が大きく変わります。参考データで製品によっては紫外線防御力が2時間後には6割も減っている物もあります。特に野外に長時間いる場合は、かなり頻回に塗りなおしをしなければなりません。そこで、日焼け止めを選ぶ時に「光スタミナ技術」:光安定性(光劣化しない)高い製品に用いられる技術名の事ですが、こちらの技術を用いられた日焼け止めを使用することをお勧めします。この技術が用いられた日焼け止めの場合、先のほどの参考データで紫外線防御力が4時間後でも2割の減少にとどまっています。
もちろん、汗やタオルで拭ったりなどで日焼け止めは落ちてしまうので、データー通りではありませんが、それでも光スタミナ技術を用いられた紫外線防御力の高い製品を使用することをお勧めします。
当院でも扱っている医療機関向けスキンケアのNAVISION DR(ナビジョンDR)の日やけ止めは光スタミナ技術を用いています。さらに、クレンジングの使用がいらず、洗顔料などの通常の洗浄料で落とせるタイプの日やけ止めもあります。顔はお化粧もするのでクレンジングを使うとして、体に塗った日やけ止めを専用クレンジングを使って落とすのは意外に面倒です。特に野外の部活などをしてるお子さんの場合でも紫外線防御力も高く、通常の洗浄料で落とせるのであれば使用しやすいですのでお勧めです!
まだまだ夏本番。涼を求め、いまはやっているナイトプールに興味がありますが(日焼けを気にせずプールに入れるので)、水着を着た自分の姿を想像すると・・・・(^_^;) 皆さんも楽しい夏をお過ごしください(^^♪